妊活中の方々の約96%が仕事との両立は難しいと感じている

妊活中の方々の約96%が仕事との両立は難しいと感じている

不妊で悩む人をサポートする、不妊当事者によるセルフサポートグループ「NPO法人 Fine(ファイン)」さんは、この度「仕事と不妊治療の両立に関するアンケートPart2」を実施され、5526人の方から回答を得られました。

その結果の速報が、この度プレスリリースされましたので、ここでご紹介させていただきます。


<概要>

◎ 本調査では、仕事との両立は難しいと回答した人が約96%で、前回調査結果の約92%より上昇。

◎ 行政もパンフレットを作成するなどの対策は講じるものの、依然として職場の理解やサポート制度に目立った広がりは見られず、当事者にとっては仕事と不妊治療の両立が困難な状況には変化がない。

<調査結果(抜粋)>

Q:不妊治療と仕事の両立が難しいと感じたことがありますか?

回答数 5,127のうち、「はい」95.6%、「いいえ」4.4%

Q:働き方をどのように変えましたか。当てはまるものをお選びください。

回答数 2,232 複数回答ありのうち

「退職をした」50.1%、「転職をした」21.4%、「休職をした」9.6%、「異動をした」7.0%

「その他(正社員からパートなどの雇用形態の変更、勤務時間や仕事の削減、など)」26.7%

Q:職場に不妊治療をサポートする制度はありますか?

回答数5,471のうち、「ある」5.8%、「ない」84.3%、「わからない」9.9%

Q:職場で不妊治療に関する何らかのサポートが欲しいと思いますか?

回答数5,153のうち、「はい」88.7%、「いいえ」11.3%

<考察>

不妊治療をしている従業員は、職場でのサポートを望んでいるにもかかわらず、企業側が従業員の不妊治療を”制度として”サポートできていないことが読み取れます。

その結果、多くの人が退職や正社員からパートになるなどの雇用形態の変更を余儀なくされており、女性活躍時代にあって、社会的にも大きな損失といえるでしょう。

職場に何らかのサポートがあることで、女性のキャリアの断絶を予防し、女性が継続して社会に貢献できる可能性も示唆されていることから、今後は企業の「制度つくり」を支援することも有効であると考えられます。


なお、来る10月5日の厚生労働省主催「不妊治療と仕事の両立に関わる諸問題についての総合的調査研究会」第2会議にて、委員として参加されている、Fine理事長の松本亜樹子さんが、この調査結果を発表される予定です。

▼参照
仕事と不妊治療の両立に関するアンケートPart 2

店長松村恭子

私が書いています

松村恭子
1966年11月山口県生まれ。丙午のさそり座で、超気性は激しいはずですが、実際は…?

2009年よりながいきや本舗店長として、たくさんのお話をお伺いしています。

また、TCマスターカラーセラピスト、食育指導士としても活動しています。

家族は旦那。夫婦二人を謳歌中です。
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